東京の超都心部に、はじめて住まう人の住宅を計画する。 超都心ゆえ、敷地条件はきわめて悪く、三方とも隣地ぎりぎりまで建物が迫る、北側敷地であるとする。 間口が狭く、日当りの悪いこの敷地に、光と風を巧みに採り込むような、都市型立体長屋。 リフレクション・ウォールと名付けられた環境装置により、建築全体を構造的に強化し、環境因子を柔らかく引き込む居住のあり方を創案する。 超都心に居住をはじめて体験する人のための、現代的な長屋の可能性。