11月14日に開催された、マラソン大会に出場してきました。岐阜の、いびがわマラソンです。
研究室の学生たちと一緒に、全員で参加して、走りました。
1万人以上の人が参加する、大規模なマラソン大会で、老若男女、本当にいろんな人が参加してました。下は高校生から、上は80歳代の人まで、ファッションも色とりどりで、ゲストに高橋尚子さんや西田ひかるさんも来ていて、なかなか華やかな会でした。
僕はと言えば、普段、走っているわけではないので、21キロのハーフマラソンに出場しました。それでも、たぶん、途中でリタイアするだろうと思っていたのですが、意外なことに、スタートしてみるとけっこう走り続けることができたのです。
多くのランナーたちに囲まれた、廻りの雰囲気もあったのでしょう、9キロ近くまでは一度も止まらずに走り続けることができました。9キロ手前で、急な坂道になって、さすがに歩いてしまいましたが、その後も断続的に、走るのと歩くのを繰り返しながら前に進み、気がついたら規定時間の3時間以内で完走することができました。
おかげでかなりの筋肉痛になってしまいましたが、完走することができたのは、何ものにも代えがたい大きな手応えとなって返ってきて、嬉しかったです。
よく建築は、マラソンにたとえられます。計画が始まってから完成するまで、長い時間がかかるので、焦らず、急がず、でも止まらずに、少しずつ作業が進んで行くからです。慣れていないと、こうした過程がじれったくなることもあります。が、だんだん、そのプロセス自体を楽しめるようになってきます。そうなると、建築を創ることほど、面白いものはありません。
とある建築雑誌の、先月号の特集が、「スロー・アーキテクチャー」というものだったのですが、建築を創るという行為自体が、スローライフやマラソンといったものと、とても似ているところがあります。
ゆっくり生きることを、全面的に肯定し、そこに多くの価値と面白さを注ぎ込む行為こそが、建築なのだ、と思います。
だから、家づくりを含め、建築を創ることは、住まい手や建築家だけでなく、そこにかかわる人たちみんなを、いろいろな次元で、元気にしてくれます。
(Y.M.)