空き家プロジェクト展の会場構成

以前、大規模なアートイベントである「越後妻有アートトリエンナーレ」に、招待作家として出展し、様々なプロジェクトに関わったことがありました。

そこで今回は、その時に開催された展覧会について紹介します。

このトリエンナーレは、新潟県十日町市で、3年ごとに開催されているアートイベント。このときに、地元の空き家を、アートスペースとして再利用するプロジェクトがありました。空き家の現地調査を行った上で、専門家や学生たちで模型を制作し、記録に残しています。僕もその実測調査のため、一時期、ほとんど毎週のように新潟に行っていました。

筑波大学での空き家プロジェクト打ち合わせ。様々な専門家や大学生が集まった

その展覧会を、地元の「農舞台」という建築内で開くということで、会場構成のデザインを、南が依頼されました。

これが、そのときの会場構成模型です。

会場構成の50分の1模型。手前に茶室的な部屋を作っている

この会場構成デザインでは、「自宅の居間にいるように、くつろげるギャラリー」というコンセプトで、靴を脱いで鑑賞するスタイルにしました。また、地元の杉を床フローリングや展示台に使い、現地の空き家から出た建具などを再利用し、パーティションにしました。

地産地消、地元の杉を利用して床や展示台を製作

会場構成の作業には僕も参加し、いろいろな大学や専門学校の学生たちが参加しました。大変な作業でしたが、みんなで盛り上がって、楽しかった!時には小学校に泊まり込んでの作業も出たり。

空き家から出てきた建具や農具を再利用

最終的には、こんな感じになり、イメージ通り、かなり良い雰囲気の展示会場に。

展覧会の風景。杉の木が模型によくなじんでいる

参加した方々や、観に来られた方にも喜んでもらえて、良かった!ちなみにこの時の活動は本として出版されましたが、すでに売り切れて絶版になっています。

ではまた!