IWADO BASE 建築見学会のお知らせ

このたび、私どもの事務所及び関係者により設計監理させていただいた、鳥取市の複合施設「IWADO BASE」の建築部分が完成し、建主様のご厚意により、公開見学会を開催させて頂くことになりました。

鳥取砂丘のすぐそば、風光明媚な岩戸海岸のほとりである山陰海岸国立公園内に建つ、さまざまな活動を行う複合施設です。

当日は、意匠設計、及びランドスケープ設計を担当した設計者(南、霜田)も現地にいる予定です。

どなたでも参加いただけますので、ご都合がよろしければ、ご高覧いただければ幸いです。

日時:2024年10月25日(金)、10時半〜17時

場所:IWADO BASE

   鳥取県鳥取市福部町細川字湊367

  (JR鳥取駅より車で15分、鳥取砂丘会館より車で5分)

皆様のお越しをお待ちしております。

問合せ先:

一級建築士事務所アトリエ・アンプレックス:info@atelierimplexe.com

ISHIKAWASAMBO一級建築士事務所:tokyo@ishikawasambo.com

⬛︎ 計画概要

件名  :IWADO BASE

建主  :イワドベース合同会社 上田博隆

主要用途:飲食店、物販店、公衆浴場、簡易宿所、その他

設計  :南泰裕/アトリエ・アンプレックス+ISHIKAWASAMBO一級建築士事務所

担当  :南泰裕、石川亮、Marivic Sambo

協力  :国士舘大学南研究室

構造設計:アルキテック株式会社 脇田健裕、大沼耕平、小山遼太

ランドスケープデザイン:霜田亮祐(HUMUS landscape architecture)

協力  :千葉大学霜田研究室

ブランディング:遠藤壮馬、Pecco(イラスト)

施工  :株式会社千代田工務店 荒田潤之介、藤原治

構造:木造

規模:地上2階

敷地面積:1350.50㎡

建築面積:121.98㎡

延床面積:170.01㎡

設計期間:2023年6月〜2024年 5月

施工期間2024年5月〜2024年10月

カフェレストラン、ショップ等が入る建築エリア
敷地全景の模型

5/27、建築倉庫でのトークイベントに出演します。

東京・天王洲アイルの建築倉庫にて、6/18まで、南がディレクションした展覧会が開催されています。

Tokyo Canalling 〜アートの揺籃、運河の東京〜と題した建築企画展で、運河・アート・都市をテーマとした建築作品や動画が展示されています。

この展覧会関連企画として、5/27に建築倉庫にて特別トークイベントが開催されます。

このイベントに、南も出演します。

14時〜16時半に開催されるイベントで、出展学生の発表やゲスト講師のレクチャー、トークセッションなどが行われます。下記です。

良かったらお越し下さい。

Tokyo Canalling ~アートの揺籃、運河の東京~
特別トークイベント

日時:

2023年5月27日(土)14:00-16:30
①14:00-14:45 出展学生によるギャラリートーク
         (休憩15分)
②15:00-15:30 鈴木岳彦氏・霜田亮祐氏によるミニレクチャー
③15:30-16:30 トークセッション

登壇者:
南 泰裕
(建築家/国士舘大学理工学部理工学科建築学系教授)
鈴木 岳彦
(建築家/国士舘大学非常勤講師)
霜田 亮祐
(ランドスケープアーキテクト/
千葉大学大学院園芸学研究院准教授)
天内 大樹
(美学芸術学/青山学院大学総合文化政策学部准教授)

アジア産直住宅・建築家プロジェクトに参加しています。

日本の国産材を利用し、その建設技術とノウハウを応用してアジア諸国に住宅を送り届ける、「アジア産直住宅」プロジェクトに、建築家として南が参加しています。

このプロジェクトでは、複数のプロフェッサー・アーキテクトがコラボレートすることで、それぞれの知見と技術を掛け合わせ、様々な地域への応用が可能な、住宅のプロトタイプを開発・提供するものです。

現在、タイにその実験住宅がすでに作られています。その延長で、構造家および環境光学の研究者を含め、複数の専門家とともに、新しい建築構法を応用した、木造住宅の新しい未来像を生み出すための研究開発および実地調査・建築計画を進めています。

2022年3月には、大分での材木視察と現地関係者による研究会を開催し、7月には関係者・建築家・研究者によりタイを訪れ、海外での木造住宅の可能性と課題について実地調査を行っています。

7/13、オンライン・シンポジウムのご案内

7/13の15時〜18時に、換気プロジェクトのオンライン・シンポジウムを開催します。

詳細は下記です。

参加無料、予約不要です。

皆様のご参加をお待ちしています。

・シンポジウム・テーマ

「新型コロナ対策のための、室内換気シミュレーションと改善計画をめぐって」

新型コロナウイルスの拡大により、建築空間における換気対策が、世界的にきわめて重要な課題になっています。そこで本シンポジウムでは、いくつかの事例を取り上げながら、室内換気シミュレーションの現状と今後の課題について、様々な識者とともに考えてみたいと思います。

本プロジェクトは2020年5月に、神戸商工会議所の委託を受けて、石原慎一氏のコーディネートによりスタートしました。そこに、国士舘大学南研究室、芝浦工業大学西村研究室が参画し、様々な実地調査を通して、室内換気のシミュレーション分析と改善対策の提案を行ってきました。

ここでは、それらの調査分析事例を広く紹介しながら、専門家をお招きして、コロナ対策の今後について議論します。是非、ご参加いただければ幸いです。

日時:2021年7月13日(火)、15時〜18時(オンライン)

   参加無料、予約不要

登壇者:石原慎一(オールド・コーベ・カフェ代表)

    河原大輔(Arup社 環境設備エンジニア)

    高木顕二(日本エアーテック 取締役本部長)

    西村直也(芝浦工業大学 建築学部建築学科 教授)

    南泰裕(国士舘大学 理工学部建築学系 教授)

    (五十音順、敬称略)

・タイムテーブル

第1部:室内換気プロジェクトの概要と調査分析事例

15:00〜15:15  挨拶、趣旨説明、登壇者紹介

15:15〜15:30  石原慎一氏レクチャー(15分)

       「科戸の風プロジェクトについて」

15:30〜15:45  西村直也氏レクチャー(15分)

       「室内空間の換気シミュレーション解析について」

15:45〜16:00  南泰裕氏レクチャー(15分)

       「換気を通した建築空間と改善計画」

16:00~16:15 休憩(15分)

第2部:室内換気に関する、感染対策と建築計画

16:15〜16:30  高木顕二氏レクチャー(15分)

       「気流解析による空気清浄化の提案」

16:30〜16:45  河原大輔氏レクチャー(15分)

       「ダイナミックインシュレーションと換気」

16:45〜16:55  質疑応答

16:55〜17:00  休憩

第3部:ウィズ・コロナにおける、都市と建築空間のあり方について

17:00〜17:40  トークセッション(40分)

17:40〜17:55  参加者のコメント・質疑ほか

17:55~18:00  まとめ、終了

共催:国士舘大学 南泰裕研究室+芝浦工業大学 西村直也研究室

問合せ:国士舘大学理工学部建築学系 南研究室

    tel.03-5481-3287

    mail : 2020minamilab@gmail.com

「丸の内ストリートパーク」での動画を配信

東京都心に仮設の芝生広場として出現した、「丸の内ストリートパーク」を訪れました。

ここで、アート・ディレクターの野村聡さんとフリートークを行い、動画を配信しました。

ここは、アメリカ等でよく話題に上がる、タクティカル・アーバニズムや、サード・プレイスという、都市計画の考え方の好例です。

つまり、小さく短期的な目標で、都市空間の豊かな利用方法を、新たに生み出そうとする考え方です。

リゾート感溢れる雰囲気がすごく気持ち良かった!

ストリート・ファーニチャーやパブリック・アートが、都会の緑によくマッチしています。

良かったらご覧ください。緑溢れる春の気配を、ご堪能いただければ幸いです。

京都・大徳寺での建築家フリートーク

京都の大徳寺を訪れ、石庭を前に建築家たちでフリートークを行いました。

神田クリエーターズ・ラボによるスペシャル動画です。

大徳寺は、京都で最も古い禅宗寺院の一つで、建築的には見どころ満載。

特に孤逢庵は、小堀遠州の作庭と茶室が素晴らしく、絶賛する建築家も多いです。

今回は建築家の青木茂さん、椙山女学園大学の村上心教授、早稲田大学客員准教授の脇田健裕さん、建材会社の石井宏裕さんと僕が、日本庭園について語り合いました。

良かったらご覧ください。

学園祭ゲートの設計・制作

今日は、学園祭のゲート設計についてご紹介します。

一昨年、学園祭の実行委員会より、建築学系でキャンパス内にゲートをデザインしてほしい、とのリクエストを受けて、制作したものです。

そこで、木製格子によるゲート案を考えました。これが、僕の初期スケッチです。

ここでは、組み立てと解体のし易さ、制作時の安全性を考慮しました。そこで、釘を使わずに、どうやって構造的に安定させ、かつ解体を容易にするかがテーマとなりました。

そこで、木造グリッドのパターンを、いろいろ検討して見ました。下記のような感じです。

いろいろな検討の結果、米松を使用し、45ミリ×45ミリの角材を切り出して、それを組み合わせることにしました。

まずはスタイロフォームを使って、モックアップで検討。

そこで、いよいよ制作。

学生たちと一緒に、僕も作業に参加。

ついに完成。学園祭の様子。

なかなか良い感じに仕上がりました。角材を切り出し、穿孔・組み立て作業を全て自分たちでやりましたが、施工制度も、かなり高かった。学生たちが頑張りました。

釘を全く使わず、日本の継手・仕口に習って、約800以上の部材を連結させて組み上げました。強度的にも、全く問題なかったです。

小口部分は朱色に塗り、日本の伝統的な建築の組手をイメージさせるデザインとしました。

制作途中から、道ゆく方々や隣の世田谷区役所の方々も関心を持ってくださり、とても好評でした。

そのため、学園祭後も1ヶ月ほど、延長して展示することになりました。

解体を考慮した設計のおかげで、展示d終了後は、あっという間に簡単に解体。ほぼ1時間あまりで、綺麗に解体されました。

解体した部材は、近くを通りかかった一般の方々が、ぜひ欲しいというので、無料で大量に差し上げました。薪にでも使うのかも知れませんね。

ともあれ、解体後も有効に再利用されて、とてもサステイナブル。

なかなか楽しいプロジェクトでした。

今はコロナで、残念ながらこうしたプロジェクトをやるのが、なかなか難しい状況です。

が、また落ち着いたら、いろいろとやりたいと思います。

ではまた!

ロンドンの海外コンペティション

今日は、僕の研究室でデザインした、ロンドンの海外建築コンペティション案を紹介します。

これはロンドン市内の公園に、パビリオンを作る、という実施設計で、DISCOVERYというテーマが課題でした。

このテーマを受けて、私たちの研究室では諸々検討の結果、’LENS’というコンセプトでデザイン案を進めていくことにしました。

これが、僕のファーストスケッチです。

そして、構造や耐久性、施工のしやすさ等を総合的に検討し、次の模型のような案を具体化することにしました。

このアイデアでは、自然科学の発展となるシンボルであるレンズが、様々な発見(discovery)を生み出したことにちなんでいます。そこで、スチールによるレンズ状のユニットを連接させ、それらが同時に全体の構造体となるようにしました。内部の様子。

夜になると、蓄光塗料が作用し、公園全体の照明となることを意図しています。こんな感じです。

外観は、こんな感じです。

最終的なプレゼンテーションは、次のようになりました。

このコンペ案は、ファイナリストの一つに選ばれました。

残念ながら1等にはならなかったので、実際に建つには至りませんでした。が、いろいろな建築アイデアを組み合わせた、ユニークな作品にすることができました。

ではまた!

ショップのインテリアデザイン

今日は、インテリアデザインの仕事を紹介します。

これは、渋谷の某所にて依頼を受けた、物販のインテリア設計です。

もともと約50㎡ほどの古いオフィススペースをリノーベションし、店舗として利用したいとの依頼を受け、検討を進めました。

クライアントの方と一緒に検討を重ねる中で、「お店だけれど小さなギャラリーのような空間を作りたい」との話になりました。また、「華やかさがありながらも、木を使ったアットホームな雰囲気にしたい」とのリクエストを受けました。

そこで、こんな感じのデザインイメージになりました。これは50分の1の模型です。

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物販店の設計で大切なポイントは、変化にいかに対応できるかです。販売する商品の種類や大きさが、状況に応じて変わる可能性があるからです。

そこで、重要な要素となるのが、陳列棚と照明。これらを考慮しながら、全体にぐるりと回る回遊性を持たせ、特徴となる長い木製カウンターを計画しました。

実施設計後、工事が始まり、工事中の現場はこんな感じ。

そして完成。出来上がりは、こんな感じになりました。

撮影:阿野太一

右側に、ガラス台をぐるりと回る動線を計画し、左側に、キャッシャー台や談話スペースを兼ねた、長いカウンターを配置しています。

撮影:阿野太一

このお店は結構好評で、いろいろな工夫が上手く成功しました。商品が変わった時の奥のスペースは、こんな感じ。壁際の陳列棚は、変化に対応できるように、その大半を可動式にしています。照明も、ライトレールとスポットライトで、様々な使い方に対応できるように考慮。

また、バックライトによる陳列棚は、商品と照明の雰囲気を変えて、例えばこんな風に。

エントランス側の棚は、下からライトアップさせて、美術館の展示風にアレンジ。

商品のアレンジを変えると、様々なバリエーションを演出できるように配慮しました。下のような感じです。

リノベーションによるインテリアデザインは、ビフォア/アフターがはっきりと分かるので、クライアントの皆さんにも、その違いを楽しんでもらえて、喜ばれます。特に物販の場合、水回り部分がほとんど出ないため、工期が短いので、見た目にもどんどん進む様子が分かります。

店舗は回転が早いので、残念ながらこのお店は、3年ほどでなくなり、もうありません。が、クライアントにもお客さんにも、なかなか好評だったので、設計者としても嬉しかったです。

ではまた!