リスボン建築トリエンナーレ展のこと

以前、私の研究室で、国際建築展に出展・参加したことがありました。今日はその展覧会の活動紹介をしたいと思います。

この展覧会は、ポルトガルで行われた、リスボン建築トリエンナーレという国際展です。私たち南研究室は、この展覧会に、日本チームの代表の一つとして参加しました。この展覧会は、ポルトガルの有名な建築家である、アルヴァロ・シザが設計したポルトガル・パヴィリオンを会場に、様々な国が参加し、大規模に開催されました。

展覧会場となった、アルヴァロ・シザ設計のポルトガル・パヴィリオン

私たちの研究室は、このときは「多数性としての東京」というコンセプトを立て、東京の都市域から、多次元のアーバン・ヴォイドを抽出する、ということを試みました。このことを、以前私は、『現代思想』という雑誌の「現代数学の思考法」という特集にて、「都市の多数性をめぐって」という文章にまとめています。

この展覧会では、南研究室の学生全員がポルトガルに行き、展示作業に参加しました。

展覧会の展示作業。建築家やアーティスト、学生、デザイナー等、日本チームとして様々な人たちが参加。

展覧会のオープニングには、ヨーロッパの各国から集まった人たちで、すごい賑わい。その数、なんと1500人以上!アートに関心を寄せる人たちの層の厚さに、驚かされました。

展覧会オープニング。次々と人が集まり、その盛況ぶりに驚く。

南研は東京の都市リサーチのパネルと、建築的提案の模型等を展示しましたが、多くのヨーロッパの人たちが熱心に観てくれて、手応えを感じました。

南研究室の展示。模型を日本から持っていくのが、一苦労でした。何度も空港で止められ、ヒヤヒヤ。
展覧会場での、南研の学生たちと僕。Tシャツも、展覧会に合わせてでザイン。後列、右から5人目が僕。

展覧会での出展に加え、この時はリスボン工科大学と国際ワークショップも行い、街中の広場でグループワークや発表会を開いて盛り上がりました。

リスボンの街中広場で開催した、リスボン工科大学とのワークショップ。お祭りのようで、楽しかった!

この展覧会は、帰国後、東京・新宿のパークタワーで帰国展も開催し、多くの来ていただきました。

新宿パークタワー、OZONEでの帰国展

というわけで、これ以上になく充実した展覧会でした。このときの南研究室の活動は、『10+1』48号(LIXIL出版)という雑誌にて、16ページに渡って掲載されました。

今はコロナ禍で、なかなかこうした活動ができませんが、また早く、こんな風に楽しく盛り上がれたら、と思っています。

ではまた!