奈良の古建築

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3月に、奈良に行ってきました。
毎年、大学で行っている、学生を連れての古建築研修旅行です。
奈良の古建築は、2年に一回の割合で訪れていますが、行くたびにいろろな発見と感動があり、建築の素晴らしさを改めて実感します。

今回は法隆寺、東大寺、興福寺といった代表的なお寺と同時に、飛鳥地方に足を運びました。石の造形文化を育んだ飛鳥地方は、また非常におもむきがあり、建築の始まりを強く感じさせる遺跡に充ちていました。聖徳太子が活躍していた頃の、有給の古代ロマンに思いを馳せ、何故となく豊かな気持ちになることができました。
その他、唐招提寺や薬師寺などもめぐり、そのそれぞれの造形に感動。
いつもながらに、日本の古建築の、組み物の複雑さと華麗さに、打たれます。

温故知新、新しさに意識を注ぎつつも、古さの中から学び続けることも、また大事で、奈良の建築群は、現代建築を捉え直す意味でも、多いに刺激を受けることができます。

ただ今回の奈良旅行で残念だったのは、いつも奈良に行くたびに訪れていた、とても雰囲気のある古い喫茶店が、つぶれて、なくなってしまっていたことです。
そこは、商店街の半地下にひっそりとたたずむ、静かな喫茶店で、コーヒーとメザシを一緒に出すので有名な、というちょっと変わった純喫茶でした。その組み合わせが以外にも良くて、気に入っていたのですが、時代はそうした粋なお店を、生きながらえさせては、くれなかったようです。
いつかまた、あの独特の雰囲気を味わえれば、と思うのですが。

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このページは、implexeが2012年4月 6日 19:30に書いたブログ記事です。

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